サウジ記者不明 カショギ氏失踪 時系列

 カショギ氏失踪事件のこれまでの時系列


9月28日
 カショギ氏、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館を訪問。目的は結婚のために必要な書類を発行してもらうことでした。書類はこの日のうちに発行されず、別の日に取りに来るよう言われたそうです。その後、同氏は会議出席のためロンドンへ向かいました。

9月29日から10月1日までの間
 カショギ氏はサウジ領事館に電話、10月2日に領事館に出頭できる旨を伝える。サウジ領事館は折返し午後1時半に来るよう電話。
 カショギ氏、ロンドンでNPO「中東モニター(MEMO) 」の会合で講演。

10月2日
 午前3時13分 イスタンブール空港にリャドから9人のサウジ政府、情報関係者を乗せたチャーター便が到着。直ちにサウジ総領事館近くの2つのホテルに向かう。このホテルは3泊の予約が入っていたそうですが、この日のうちに全員チェックアウトしたそうです。
 午後1時14分 カショギ氏、サウジ総領事館着。領事館に入る前に外で待っている婚約者に2台の携帯電話を預け、もし自分が領事館から出てこなかったら助けを求めるよう、言い残したそうです。
 午後4時頃 サウジ政府、情報関係者を乗せた6台の車が総領事館をあとにする。他に2台の車がサウジ領事邸に向かう。この車は領事邸に数時間駐車していたそうです。領事館職員、この日早退するよう言われる。
 午後5時15分 さらに6人のサウジ政府関係者を乗せたチャーター便がイスタンブール空港に到着。このチャーター便は午後6時20分にイスタンブール空港を出発し、エジプト・カイロに立ち寄った後、リャドに戻りました。
 この日、カショギ氏の婚約者は午前1時まで領事館で待っていましたが、カショギ氏は現れませんでした。

 10月3日
 午前中 カショギ氏の婚約者、もう一度サウジ領事館を訪問するが、依然カショギ氏の行方は分からず。
 ロイターがカショギ氏の失踪を報じ始める。サウジ政府はカショギ氏は領事館を訪問後すぐ帰ったと説明。トルコ・エルドアン大統領の報道官は、カショギ氏はまだ領事館内にいるとし、外交ルートによる早期解決の可能性を示唆。

 10月4日
 トルコ政府、駐トルコ・サウジ大使を呼び出し説明を求める。カショギ氏が記事を寄せていたワシントン・ポスト、カショギ氏の安全確保を各所に要請。

 10月5日
 サウジ、トルコにカショギ氏捜索のため領事館内への立ち入りを許可。ムハンマド皇太子は「領事館はサウジに管轄権があるが、トルコ政府に必要な捜索を行うため立ち入りを許可する。サウジは何も隠すことはない」と語りました。

 10月6日
 二人のトルコ政府関係者が、カショギ氏は領事館内で殺害されたと報道関係者に明かす。

 10月9日
 駐米サウジ大使ハリド・ビン・サルマン王子、サウジによるカショギ氏誘拐・殺害の可能性をあらためて否定。

 10月14日
 トランプ大統領、米CBS放送のインタビュー番組で、カショギ氏がサウジ政府によって殺害されたことが明らかになった場合、サウジに「厳しい制裁」を加える可能性を示唆。

 10月15日
 午後 トルコとサウジ共同でサウジ総領事館内捜査。


カショギ氏 2018年3月撮影
Mohammed bin Salman's Saudi Arabia A Deeper Look (26087328517)