ボカ・チームバス襲撃事件の影響で延期になっていたコパ・リベルタドーレス決勝第2戦を12月8日または9日に行うとしたCONMEBOL(南米サッカー連盟)の決定に対して、ボカ側はリーベルを失格にするよう要請、処分が下るまでは決勝戦に参加しないとして、徹底抗戦の意思を示しています。
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ボカ・ジュニアーズのダニエル・アンヘリチ会長(写真)は「ボカはドミンゲスCONMEBOL委員長の言葉を拝聴しました」と前置きした上で、次のように述べ、現時点で決勝戦に参加する意思のないことを明言しました。
ボカ・ジュニアーズはすでにリーベルを失格にするよう要請することを決定しています。本日当クラブは画像、映像、証拠とともに46ページの請願書を追加で提出します。規律委員会の処分を待ちたいと思います。規律委員会の回答と根拠が公開されることを期待しています。規律委員会の処分が下るまでは、当クラブはプレーしません。私達は、この請願が検討される理由があると信じています。規律委員会で当クラブの請願が否定された場合、私達はその根拠が十分なものであるか検討します。もし十分な根拠が無い場合には、CONMEBOL上告委員会に上告します。決勝戦のスケジュール変更はCONMEBOL執行委員会の決定であり、規律委員会の決定ではありません。規則に従った処分を求めます。CONMEBOL内でも、当クラブの請願を聞き入れることを正当化する先例があるはずです。私にはボカを擁護する責務があります。これは非常に重大な問題です。誰かが死ぬまで決断できないということではないと思います。今年のコパ・リベルタドーレスでリーベルは多数の懲戒を受けています。ボカはあらゆる管理機関に訴える覚悟です。今のところ決定権を持っているのは、規律・懲戒委員会です。私は決勝戦の日程が限定されたことに満足していませんが、これは連盟執行委員会の責任であって、私達は決勝戦のことは考えていません。
これに対してリーベルのドノフリオ会長はアルゼンチンのマクリ大統領から、決勝戦はリーベルのホーム・スタジアムで行われると確約を得たと語りました。マクリ大統領は、1995年12月から2007年12月にかけてボカ・ジュニアーズの会長を務めていました。
ドノフリオ会長は、「私は大統領側近の一人から直接、リーベルのホームで決勝戦を行うため政府が安全を保障すると聞かされています」とラジオ・ラ・レッドに語りました。
この様子では、決勝戦を開催するためには、さらなる交渉が必要になってくるかもしれません。
参考リンク
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ドノフリオ会長は、「私は大統領側近の一人から直接、リーベルのホームで決勝戦を行うため政府が安全を保障すると聞かされています」とラジオ・ラ・レッドに語りました。
アンヘリチ会長との会談は友好的なものでした。お互いに言い分はあります。私の立場は明快で、リーベルに責任はない、決勝戦は行われるべきである、ということです。今回のことは警察の不行き届きです。アンヘリチ会長の行動には裏切られたという思いより、驚きのほうが大きいです。一夜明けて、リーベルの失格を求める請願を提出したことには驚かされました。
この様子では、決勝戦を開催するためには、さらなる交渉が必要になってくるかもしれません。
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