再延期のコパ・リベルタドーレス決勝第2戦、新日程は27日決定か



リーベル・プレートとボカ・ジュニオルスによるコパ・リベルタドーレス決勝第2戦が2日連続で中止となりました。新たな日程は発表されておらず、27日に協議されるようです。




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    リーベルのサポーターがボカのバスを襲撃、警察の催涙弾が着弾



    当初、24日にリーベルのホームで行われる予定だったコパ・リベルタドーレス決勝の第2戦でしたが、試合前にボカ選手団を乗せたバスが襲撃されました。バスの運転手の話では、この日はこれまでと同じルートでスタジアムへ向かったが、いつもあるはずの群衆を押し止めるバリケードフェンスが今回はなぜか見られなかったそうです。

    この騒動でボカはキャプテンのパブロ・ペレスとゴンザロ・ラマルドが目と腕を負傷して病院で手当を受けたほか、警察が群衆に向けて発射した催涙弾がバス内に着弾した影響で、めまい嘔吐などの体調不良を訴える選手が続出。

    にもかかわらず南米サッカー連盟(CONMEBOL)は2度にわたりキックオフの時間を遅らせて決勝戦を強行しようとしました。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長も臨席していたので、ボカになんとしてでもプレーさせようと圧力がかかったという噂さえ出てくる始末。同会長はこのことに関してインタビューで「悪質なデマ」と一蹴しています。

    いずれにしてもこの日事態は収拾せず、南米サッカー連盟(CONMEBOL)はやむなくキックオフ6分前になって翌25日に延期することを発表しました。

    そして迎えた25日、ボカは選手が完全に回復しておらず、コンディションに公平性を欠くとして南米サッカー連盟(CONMEBOL)に試合の再延期を要請。連盟はこのリクエストを受諾する形となり、またしても延期が決定しました。

    新たな日程は26日の時点で、未だ発表されていません。


    善後策は27日に協議



    南米サッカー連盟(CONMEBOL)は27日にパラグアイで会合を行い、リーベルへの処罰も含めた善後策を協議する予定です。南米メディアでは試合日程の候補として今週末から12月8日までのさまざまな可能性が挙げられています。

    12月18日までにFIFAクラブワールドカップの出場チームを決定しなければならないこともあり、日程は切迫しています。11月30日から12月1日にかけてブエノスアイレスでG20首脳会談が開催されることから、南米サッカー連盟(CONMEBOL)はこの期間中には試合を行わないだろうと、南米メディアではささやかれています。

    無観客試合の可能性については、リーベルのクラブ会長が「試合は両チームのサポーターの前で行われる」と自信をもって語ったそうです。


    不戦勝の可能性



    南米サッカー連盟規約には「スタジアム内部と近隣の安全についての責任はクラブにある」と明記されており、ボカの会長はこれを元に25日午前中に連盟に対して苦情を申し入れたと記者団に語りました。ボカが不戦勝を要求しているとの報道に関しては、あらためてコメントはしなかったそうです。

    3年前のコパ・リベルタドーレスの同じ組み合わせで行われたベスト16試合で、ハーフタイム時にボカのサポーターが催涙スプレーをリーベル・サポーターに向けて噴射したことから、ボカは失格となりリーベルが不戦勝(1対0)で準々決勝に駒を進めるという決定を南米サッカー連盟は下しています。

    ボカの会長は、今回の試合も不戦勝にすることで、前回の不戦勝という「史上最大の裏切り行為」の埋め合わせになる、とすでに語っていました。


    アルゼンチンの反応



    アルゼンチンの伝説的サッカー選手マラドーナは今回の騒動について、同国のマルシオ・マクリ大統領に責任がある、「大統領はこれらの問題に対処すると言って国民をだました。以前より悪くなったではないか」と非難しています。

    アルゼンチンで人気の昼番組の女性司会者は「南米サッカー連盟が土曜日に直ちに試合を延期しなかったときには頭にきた。すぐに延期すべきだったわ」と語りました。

    かつてボカでプレーしていたこともあるダリオ・クビタニッチ選手は、決勝戦は準決勝敗者2チーム、グレミオとパルメイラスの間で行われるべきとの考えを示したうえで、「私達は誰も賢くなっていない。みんなの問題だ。報道関係者、選手、政治家を含め全員が反省すべきだ」と語ったそうです。


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