【海外の反応】日航飲酒副操縦士実川克敏被告、禁錮10月=日航記者会見、イギリスの反応

実川克敏被告、逮捕時の画像

ロンドン西部アイズルワースの刑事法院は29日、日本航空の男性副操縦士、実川克敏被告(42)が乗務前の過剰飲酒の結果、呼気から法令が定める基準の約10倍に当たるアルコール量が検出され、英ヒースロー空港で逮捕された事件で判決公判を開き、禁錮10月の実刑判決を言い渡しました。

この判決に関する日本航空側のコメントと、英紙「デイリー・メール」(電子版)に寄せられた読者の反応を紹介します。



    実川被告の家庭の事情や、画像を含む逮捕時の様子については以下の記事で紹介しました。

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    日本航空欧州中東地区支配人室 菊地保宏 総務部長「慚愧の念に堪えない」



    今回の判決を受けて日本航空欧州中東地区支配人室 菊地保宏 総務部長がアイズルワース刑事法院の前で、コメントを発表、記者団の質問に答えました。

    まずは菊池部長のコメントから。
    当該副操縦士に対して、禁錮10カ月という大変重い判決が言い渡されたことについては、個人の意識の甘さのみならず、弊社が管理監督責任を果たせていなかった結果でもあり、慚愧(ざんき)の念に堪えません。本事案の重大性をあらためて認識し、二度とこのような事案を引き起こさないよう再発防止に向けた取り組みを徹底してまいります
    朝日新聞より引用。

    同僚による隠蔽の可能性については否定

    さらに英紙「デイリー・メール」の報道によりますと、菊池総務部長は「同僚の行動に不適切な点はなかった」と断った上で、組織として再発防止に取り組みたいと述べたそうです。

    下の写真はアイズルワース刑事法院の前で記者団の質問に答える菊池部長。

    日本航空欧州中東地区支配人室 菊地保宏 総務部長

    英紙「デイリー・スター」及び「デイリー・エクスプレス」(いずれも電子版)に掲載されている映像でも他のクルーが気づいていて隠蔽しようとした可能性について問われて、そのようなことはないと答えています。




    英紙「デイリー・メール」(電子版)に寄せられた読者の声



    特に人気のあったものを幾つかご紹介します。
    全てのパイロットに呼気検査を義務付けるべきだ。
    アルコール基準の9倍だって。飛行場エプロンを這っていたんじゃないか。そんなに飲んだら、俺なんか立っていられないぞ。
    通報したバスの運転手は偉い。英雄だ。
    そんな状態でどうやってコックピットまでたどり着いたのだろう。
    それでこのパイロットがフライトの前に会ったクルーは、彼が酔っ払っているのに気が付かなかったというのか。それとも彼をかばっているのか。
    ヘロー、ディシュ イシュ ユア キャプテン シュピーキング。うわ、機長はショーン・コネリーだ。
     少なくとも4、5年はブチ込むべきだ。何週間かで出所してしまうぞ。
    (酒好きが噂される欧州委員会委員長)我らが友ユンケルと同じだ。ユンケルは欧州のパイロット。火を噴きながら墜落だ。
    日本で裁判にかけるべきだった。日本でならもっと適切な刑に処せられただろうに。 我が国の脳内お花畑の裁判官にあたって幸運だったな。
    他のクルーはどうした。彼らには怪しいクルーを報告する義務はないのか。 
    禁錮10ヶ月を「大変重い判決」と表現した日本航空側のコメントと違って、刑が軽すぎると感じたイギリス人が多かったようです。

    日本で裁判にかけられたらもっと重い判決になっただろうというのも、日本人は武士道を重んじるというような思い込みによるのでしょうか。( samari(ママ) Justice サムライ(?)の正義と書いている人も見られました。)

    他のクルーが気が付かなかったのはおかしいという人が多いのも納得。日本航空はこの点に関してはもう少し反省してほしいものです。


    参考リンク