米中戦争、15年以内に起こる可能性大。米退役中将、ワルシャワで講演

10月24日水曜日にポーランド・ワルシャワで行われた安全保障フォーラムの席上で、元アメリカ欧州軍司令官のベン・ホッジス陸軍中将（予備役）は、アメリカと中国が15年以内に戦争になる可能性が高い、と予言しました。militarytimes.comが報じています。
　同中将はさらに、アメリカの政策重点が太平洋に移るのに伴い、ヨーロッパの同盟国はロシアに対する防衛力を整備するため、より一層の努力が必要である、と述べました。
　ホッジス中将を引用しますと、「中国との戦争は、避けられないものではありませんが、15年以内に起こる可能性は非常に高いと思います。アメリカ合衆国には、欧州における使命を完遂しつつ、なお太平洋で中国の脅威に対処する力はありません。」
 　現在欧州政策分析センター（CEPA) に所属するホッジス中将（予備役）は、2014年から2017年までアメリカ欧州軍の司令官を務めていました。

ホッジス中将

　米中戦争というと大げさですが、要するにアメリカの防衛の重点は今後太平洋に移っていくから、ヨーロッパの防衛は出来るだけ自分たちの手で行えるよう、防衛支出を増やしなさいという、トランプ政権の北大西洋条約機構（NATO）に対する要求を繰り返しただけのようにも聞こえます。