イタリア 16歳少女集団暴行殺人事件。セネガル国籍とナイジェリア国籍の移民3名を逮捕。

犠牲となったデジレー・マリオッティニさんと事件現場

 イタリア、ローマで先週、16歳の少女が薬物を投与され集団で暴行された後、空き家に放置されて死亡する事件がありました。この事件との関連で、警察は3人の容疑者を逮捕しました。ディリー・メールの記事を元にまとめておきます。

セネガル国籍とナイジェリア国籍男性3名を逮捕

警察の発表では、セネガル国籍の男性2人(26歳と42歳)とナイジェリア国籍の男性1人(40歳)が殺人、性的集団暴行、麻薬販売の容疑で逮捕されました。
 報道では容疑者のうち2人は不法入国者で、残りの1人も滞在許可が切れていたそうです。
 反移民強硬派のサルビーニ内相は4人目の容疑者も近日中に逮捕されるとの見通しを示した後、「このような卑劣な犯行を行ったウジ虫共には、即刻罪を償わせる」と怒りをあらわにしました。またコンテ首相は、「町中に無法地帯が出現するような事態は許されない」と語りました。
 事件の現場となったローマ・テルミニ駅の裏、サン・ロレンツォ地区の住民は当局が治安の維持を回復するために介入することを要求し、商店は抗議のため一日閉店としました。
 イタリアでは今年のはじめにも18歳の少女が3人のナイジェリア人の手で殺害され、バラバラにされた遺体が2つのスーツケースに詰められて遺棄されるという事件が起こっています。

まだ世間知らずの少女 借金のかたに携帯電話

今回の事件の犠牲になった16歳の少女は、行方の分からなくなった夜に自宅の祖母に電話で、バスに乗り遅れたので友人宅に泊まると話していたそうです。この家族の弁護士はイタリア公共放送RAIの取材に対して、殺された少女に薬物の問題はなかったと回答しています。この弁護士はさらに「亡くなった方は普通の16歳の娘さんでした。まだ世間知らずでしたが、最近は少々活動的だったかもしれません。しかし深刻な薬物の問題を抱えていたかと言われると、私の意見では、そんなことはなかったと思います」と、語っています。ただし家族の話では、このところ神経質で引きこもりがちであったそうです。友人の話ではこの少女は麻薬密売人に携帯電話を借金のかたにとられて麻薬を販売しており、携帯電話を取り返すためにこの密売人のところへ行ったらしい、とのことです。
 警察はこの事件との関連でまだ3人の人物の行方を追っています。この中にはイタリア国籍の人物2人も含まれているとのことです。


参考
Desirée Mariottini killing: Migrants held in Italy over girl's death