サウジ記者殺害疑惑 カショギ氏 「まだ息のあるうちに切断」 7分の間に殺害

Emblem of Saudi Arabia
 サウジ記者殺害疑惑問題でイギリスのニュースサイト「ミドル・イースト・アイ」は、殺害時の録音テープを聞いたトルコ政府関係者の話として、ジャマル氏は「まだ息のあるうちに切断された」と伝えました
 カショギ氏は、総領事館到着後間もなく、総領事の事務室から引きずり出されたあと、隣室の書斎のテーブルにのせられました。同氏の恐ろしい叫び声は下の階まで聞こえたそうです、総領事は部屋から出され、尋問が行われた様子はなく、「暗殺チーム」は最初から殺害を目的としてきたようです。
 成分不明の薬物を注射されてようやくカショギ氏の叫び声は収まりました。15人の暗殺チームのメンバーには、サウジ内務省総合安全局の法医学課長が含まれており、この法医学者がカショギ氏のまだ息のあるうちに身体の切断に取り掛かりました。殺害は7分で終了したとのことです。
 カショギ氏を解体している間、この法医学の専門家はイヤフォンをして音楽を聞いていたそうです。そして他のメンバーにも「こういう仕事のときは、音楽を聞くんだ。あなた方もそうしたほうがいい。」と言ったことが、録音から聞き取れるそうです。
 この模様を録音したテープを3分間に編集したものが、トルコの新聞「サバ」に渡されたそうですが、公開されるかどうかは不明とのことです。
 この遺体解体にあたった法医学者は、サウジの法医学会の実力者で、2014年の報道によりますと、メッカ巡礼中に死亡事故の犠牲となった人の遺体を現場で司法解剖できる移動クリニックの開発にも参与したことがあるそうです。
 別の報道では、カショギ氏の遺体は酸で溶かされた、という話もあり、トルコの警察と国家情報局が捜査しているそうです。

参考
Turkish Media Float Claim Saudis ‘Evaporated’ Khashoggi’s Body with Acid