ピッツバーグ、ユダヤ教礼拝堂銃乱射事件 犯人拘束までの警察無線録音を追加


 アメリカ東部ペンシルバニア州ピッツバーグのユダヤ教礼拝堂(シナゴーグ)に現地時間の10月27日午前10時前頃、自動小銃を持った男が乱入し礼拝中の信徒に発砲、その後駆けつけた警官隊と銃撃戦になり逮捕される事件が起きました。事件発生時、礼拝堂には60人から100人の信徒が集まっていたそうです。警察は近隣住民に家や建物の外に出ないよう呼びかけています。事件現場の近くにあるカーネギー・メロン大学でも同様の指示が出ています。事件の起きた「生命の樹」ユダヤ教礼拝堂は、ピッツバーグでも歴史的にユダヤ人が集住しているスクイレル・ヒルにある保守的ユダヤ教礼拝堂で、そのサイトによりますと10月27日土曜日には午前9時45分から礼拝が始まる予定でした。
 警察への最初の一報は午前9時54分と記録されています。
 ユダヤ教の宗教施設が標的にされたことから、ほぼ自動的にヘイトクライム(憎悪犯罪)と見なされ、FBIが搜査の陣頭に立ち、アメリカ全国のユダヤ教関連施設の安全確認も行われました。

死者11人。負傷者6名

死者の数は11名、負傷者は6名で、うち4名は警察官とのことです。死者の中に子供はいないそうです。

犯人「ユダヤ人はみんな死ね」

犯人は警官隊と銃撃戦の末負傷し、逮捕され病院に運ばれました。複数の銃創を負ったものの、命に別状はないそうです。自動小銃1挺の他に拳銃3挺が現場で発見されています。犯行時「ユダヤ人はみんな死ね」と叫んでいた、との情報があります。
 年齢は46歳。がっしりした体格の髭をはやした白人男性であると報道されています。
 KDKA-TVの未確認情報によりますと、名前はロバート・バウアーズ。SNSにユダヤ人を憎悪する書き込みをしていたそうです。トランプ大統領も、ユダヤ人の言いなりになっているということから愛国者ではなくグローバリストと見なされて憎悪の対象にされていました。
 犯行直前には「ヘブライ移民援助協会(HIAS)が我が同胞たちを殺戮する侵入者を入国させたがっている。我が同胞が虐殺されるのを座視するわけにはいかない。外見を捨て突入するのだ」、と今回の事件を匂わせる書き込みをしているそうです。

犯人拘束までの警察無線音声



00:01「3階に向かう。」
00:07「別のチームが地下と一階の安全確認中。」
00:13「7-1,7-1,犯人と遭遇、発砲中。」
00:30「増援求む、3階に増援求む。」
00:43「犯人は立てこもって、SWAT隊員に対し発砲中。」
00:49「SWAT隊員一名被弾。」
00:59「3階の一室に犯人を隔離。隊員一名上腕部負傷。止血帯で応急処置。部屋から発砲あり。犯人いまだ生存中と思われる。」
01:24「銃を持った立てこもり犯として対処している。」
01:31「とりあえず容疑者に出てくるよう説得を試みている。突入しないと伝達。」
01:38「容疑者に這って出てくるように指示した。」
01:44「容疑者が警察に見えるように両手を上げた。投降するよう説得している。全隊、そのまま待機せよ。」
01:54「容疑者は名前をロバート・バウアーズと言っている。」
01:58「容疑者はAR-15(自動小銃)とグロック(拳銃)を携行していると言っている。交渉継続中。」
02:09「7-1、警戒解除。容疑者投降。容疑者は這いながら投降。」

イヴァンカ・トランプのツィート


参考リンク
11 people killed in Pittsburgh synagogue shooting, official says
Pittsburgh Synagogue shooting: 11 dead after gunman opens fire at prayer service
Pittsburgh shooting: Casualties at Squirrel Hill synagogue
Pittsburgh Synagogue Shooter Identified As Robert Bowers, Yelled ‘All Jews Must Die’ As He Opened Fire
Report: Pittsburgh Shooter Named – is Nazi Robert Bowers – Hates Donald Trump, Says Trump Controlled by Jews