カショギ氏殺害の影響 タイガー・ウッズ、サウジで予定される欧州男子ツアー初戦出場を辞退

Tiger Woods with a fan 2014 cr
7日付けの英デイリー・テレグラフ(電子版)は、男子ゴルフのタイガー・ウッズ選手が来年1月にサウジアラビアで開催される欧州ツアーイベントへの出場を辞退したと伝えました。




    新築ロイヤル・グリーンズ・ゴルフ&カントリークラブでの初大会



    このイベントはサウジアラビアで初めて開催される欧州ツアーイベントで、会場となるロイヤル・グリーンズ・ゴルフ&カントリークラブは、キングアブドゥッラー・エコノミックシティー(KAEC)と呼ばれる新興開発地の一角に作られた、18ホールのチャンピオンシップコースと広大な練習場、ラグジュアリーなクラブハウスも兼ね備えた豪華施設です。 タイガー・ウッズ選手はここでの第1回大会に参加するだけで、最低300万ドル(日本円約3億4149万円)の「招待金」が約束されていたそうです。 



    ジャマル・カショギ(ジャマール・ハーショグジー)氏殺害の影響を考慮



    今回のタイガー・ウッズ選手の出場辞退は、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ(ジャマール・ハーショグジー)氏殺害の影響を考慮してのことと言われています。先月のサウジ経済フォーラムには著名なビジネスリーダーや政府関係者が参加を見合わせました。スポーツ選手では男子テニスのロジャー・フェデラー選手が12月のエキシビションマッチへの出場を辞退しています。


    ツアー・イベントは予定通り開催



    今月始めに欧州ツアーのキース・ペリーCEOは、サウジアラビア人記者殺害の影響も考慮したが、同ツアーにとって中東は非常に重要であり、サウジでのツアー・イベントも予定通り開催すると発表しました。


    経済改革計画「ビジョン2030」の重要な一貫



    サウジアラビアへの欧州ツアーの誘致は、ムハンマド皇太子が今年3月にロンドンを訪問したときに正式に決定したものだそうです。会場となるコースは、サウジが石油依存型経済から脱却し、投資収益に基づく国家を建設していく経済改革計画「ビジョン2030」の一環をなすものです。


    参考リンク



    Exclusive: Tiger Woods turns down largest ever overseas pay cheque to play in Saudi Arabia