中国重慶市で10月28日、長江にかかる橋から路線バスが約50メートル下の川面に転落、乗員乗客15人が死亡・行方不明となる事故があり、地元当局は11月2日、転落の原因は乗客と運転手の殴り合いだったとする調査結果を公表しました。バスは31日に水深70メートル超の川底から引き上げられ、これまでに13人の遺体が確認されています。
発表によりますと転落の直前、バスは道路工事のために通常の走行ルートを変更しました。目的地のバス停で降りられなかった乗客の女性(48)と男性運転手(42)が車内で口論となり、殴り合いを始めました。このため運転手は橋の上を時速50キロ前後で走行していたバスの制御を失い、バスはセンターラインを越えて対向車線の乗用車と正面衝突、さらに鉄柵を突き破って長江に転落しました。
公表された車内の監視カメラの映像には、乗客から携帯電話で頭部を殴られた運転手が右手で反撃した後に急ハンドルを切り、その直後にバスが橋から転落する瞬間や、乗客らが悲鳴を上げる様子が記録されていました。
また付近を走っていた車のドライブレコーダーには、バスが突然反対車線に入り乗用車と衝突した後に転落していく様子が記録されています。下の動画は前半が車内の映像で、後半が付近を走っていた車から撮られた映像になっています。
中国とイギリスの反応
「これからは交通機関で誰かが運転士に文句を言っているのを見たら、絶対に止めないといけない」
「他の乗客が黙って見ていたことも間接的な原因かもしれない」
「1人のわがままで15人の命が奪われた」
「運転手は路肩に止めることはできなかったのか」
といったコメントが寄せられているそうです。
イギリスのディリー・メールには
「二人の馬鹿げた行為からこのような多くの人命の喪失につながったことはとても残念だ」
「映像を見たけど信じられないWTF」
「乗客にとっては悲劇としか言いようがないが、運転手を殴った女性に全責任がある。身勝手な行動が多くの無関係な人々の命を奪った」
「わざとやったように見える。運転手はハンドルを切る必要はなかった。殴られたことで気をそらされたのは確かだろうが、それにしても...」
「このバカ女のおかげで失われなくともよい生命が失われた。この恐ろしい事故で死ななければならなかったのは、この女だけだ。」
というコメントが寄せられています。
参考
Shocking video shows driver and passenger fight on a Chinese bus before it spins out of control and plunges off a bridge into the Yangtze River, killing at least 13