クリミア半島ケルチの工業専門学校で現地時間17日に起きた銃乱射事件。犯人像を始め事件の詳報をディリー・メール紙の記事を中心にまとめておきます。同紙は犠牲者の写真も掲載しています。リンクをクリックすると写真に飛び、写真をどれかクリックするとスライドショーに入ります。
下のビデオは避難する専門学校の生徒が撮影したものだそうです。
この他にも犯人が弾薬を買うところや、銃や爆弾を持って学校に向かう模様を撮影したビデオも現れました。
一方でロシアによって任命された「クリミア共和国」セルゲイ・アクシオノフ首相は、これまで当局が説明していた単独犯説ばかりでなく、協力者がいた可能性も現在捜査していることを明らかにしました。
犯人の母親ガリーナ・ロスリャコヴァさんはケルチのがんクリニックで働く看護師です。事件当日この病院にも銃乱射事件での犠牲者が搬送され、ガリーナさんも他のスタッフと共に負傷者の手当に従事していたそうです。そこに犯人が自分の息子であるとの情報が入り、ガリーナさんは悲嘆して自ら命を絶とうとしたとのことです。その後、事情聴取のため警察に同行しました。ガリーナさんはご主人とは離婚していたそうですが、この52歳になる犯人の父親も警察に事情を聞かれています。
現地時間18日午前中の段階で44人が入院して治療を受けています。傷は、爆弾の中に詰められていた釘、ボールベアリングなどの金属片によるものが多く、病院で筋肉や内臓から取り除く手術が行われています。病床25床を装備した移動病棟型イリューシン76をはじめ航空機2機がクリミア半島に向かう準備をしています。特に重傷者はモスクワを始めとする大都市の病院に運ばれる予定です。
負傷者のうち5人の学生はまだ昏睡状態で「予断を許さない状況」とのことです。死者の数は21人に上昇、そのほとんどは15歳から19歳の学生でしたが、57歳の母と26歳の娘が同時に犠牲になった例も含まれます。アナスタシア・バクラノヴァさん（26歳、写真左）とスヴェトラーナ・バクラノヴァさん（57歳、写真右）の親子です。リンクをクリックすると写真に飛びます。
教師の話では、生徒をかばって犠牲になった人たちもいたそうです。下の映像は負傷者搬送の模様。
犯人の氏名はヴャチェスラフ・ロスリャコフ（Vyacheslav Roslyakov）。名前をウラディスラフとしているメディアもあります。犯人は心理検査にも合格した狩猟許可証の保持者で、合法的に購入したライフルとトルコ製ショットガンで武装した上、自家製爆弾を学校食堂で爆発させた後、校内に入り同級生らに発砲し、最後に自殺しました。犯行の準備に銃砲店で冷静に弾薬を購入するところが録画されています。犯行時、少なくとも実包150発を保持していました。
ロシア語で「憎しみ」と書かれたシャツを着て、凶行に及んだそうです。
クリミア半島の当局は、犯人が単独で犯行を準備したのではなく、何者かの協力があった可能性も捜査しています。一方、現場で複数の銃撃犯を目撃したという証言もあります。
下のビデオは、犯行に向かう犯人の姿を捉えたものです。
犯行の動機は今のところ不明ですが、ロシア政府よりの新聞コムソモルスカヤ・プラウダは4つの可能性を挙げています。
第1は、ガールフレンドとの諍い。友人の一人は「ウラド（犯人の愛称）は月曜は学校を休んでた。初恋の彼女と喧嘩して、それで学校休んだのかも。失恋してその復讐に虐殺をしようとしたのかも。」と語っています。
第2は、犯人は暴力的なビデオゲームのファンだったというもの。学校の中で級友を殺すゲームをしていた、という友人の話が紹介されています。
第3は、いじめ説。家族の貧しさから、服のことなどで級友から除け者にされていたという話があります。こちらのニュースもご参照下さい。犯人が住んでいた家の写真がディリー・メールに出ています。リンクをクリックすると写真に飛びます。
第4は、イスラム原理主義に感化されたのでは、という説。
一方でクリミアの捜査当局は、宗教団体との結びつきは否定しています。またウクライナ陰謀説も出ていません。
学校の入口には金属探知機が備えられていたそうですが、信頼性は低かった上、学校の敷地は特に囲われているわけでもなく、犯人は頻繁に狩猟用ナイフを学校に持ってきたことがある、と級友は証言しています。
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米カリフォリニア州のバーで銃乱射
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下のビデオは避難する専門学校の生徒が撮影したものだそうです。
この他にも犯人が弾薬を買うところや、銃や爆弾を持って学校に向かう模様を撮影したビデオも現れました。
一方でロシアによって任命された「クリミア共和国」セルゲイ・アクシオノフ首相は、これまで当局が説明していた単独犯説ばかりでなく、協力者がいた可能性も現在捜査していることを明らかにしました。
犯人の母親はがん病院で働く看護師。
犯人の母親ガリーナ・ロスリャコヴァさんはケルチのがんクリニックで働く看護師です。事件当日この病院にも銃乱射事件での犠牲者が搬送され、ガリーナさんも他のスタッフと共に負傷者の手当に従事していたそうです。そこに犯人が自分の息子であるとの情報が入り、ガリーナさんは悲嘆して自ら命を絶とうとしたとのことです。その後、事情聴取のため警察に同行しました。ガリーナさんはご主人とは離婚していたそうですが、この52歳になる犯人の父親も警察に事情を聞かれています。
死者21人。負傷者の多くは爆弾によるもの。犠牲者の中には母と娘も。
現地時間18日午前中の段階で44人が入院して治療を受けています。傷は、爆弾の中に詰められていた釘、ボールベアリングなどの金属片によるものが多く、病院で筋肉や内臓から取り除く手術が行われています。病床25床を装備した移動病棟型イリューシン76をはじめ航空機2機がクリミア半島に向かう準備をしています。特に重傷者はモスクワを始めとする大都市の病院に運ばれる予定です。
負傷者のうち5人の学生はまだ昏睡状態で「予断を許さない状況」とのことです。死者の数は21人に上昇、そのほとんどは15歳から19歳の学生でしたが、57歳の母と26歳の娘が同時に犠牲になった例も含まれます。アナスタシア・バクラノヴァさん（26歳、写真左）とスヴェトラーナ・バクラノヴァさん（57歳、写真右）の親子です。リンクをクリックすると写真に飛びます。
教師の話では、生徒をかばって犠牲になった人たちもいたそうです。下の映像は負傷者搬送の模様。
犯人像
犯人の氏名はヴャチェスラフ・ロスリャコフ（Vyacheslav Roslyakov）。名前をウラディスラフとしているメディアもあります。犯人は心理検査にも合格した狩猟許可証の保持者で、合法的に購入したライフルとトルコ製ショットガンで武装した上、自家製爆弾を学校食堂で爆発させた後、校内に入り同級生らに発砲し、最後に自殺しました。犯行の準備に銃砲店で冷静に弾薬を購入するところが録画されています。犯行時、少なくとも実包150発を保持していました。
ロシア語で「憎しみ」と書かれたシャツを着て、凶行に及んだそうです。
クリミア半島の当局は、犯人が単独で犯行を準備したのではなく、何者かの協力があった可能性も捜査しています。一方、現場で複数の銃撃犯を目撃したという証言もあります。
下のビデオは、犯行に向かう犯人の姿を捉えたものです。
犯行の動機は今のところ不明ですが、ロシア政府よりの新聞コムソモルスカヤ・プラウダは4つの可能性を挙げています。
第1は、ガールフレンドとの諍い。友人の一人は「ウラド（犯人の愛称）は月曜は学校を休んでた。初恋の彼女と喧嘩して、それで学校休んだのかも。失恋してその復讐に虐殺をしようとしたのかも。」と語っています。
第2は、犯人は暴力的なビデオゲームのファンだったというもの。学校の中で級友を殺すゲームをしていた、という友人の話が紹介されています。
第3は、いじめ説。家族の貧しさから、服のことなどで級友から除け者にされていたという話があります。こちらのニュースもご参照下さい。犯人が住んでいた家の写真がディリー・メールに出ています。リンクをクリックすると写真に飛びます。
第4は、イスラム原理主義に感化されたのでは、という説。
一方でクリミアの捜査当局は、宗教団体との結びつきは否定しています。またウクライナ陰謀説も出ていません。
学校の入口には金属探知機が備えられていたそうですが、信頼性は低かった上、学校の敷地は特に囲われているわけでもなく、犯人は頻繁に狩猟用ナイフを学校に持ってきたことがある、と級友は証言しています。
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